結びの挨拶|手紙の終わり方・文末に書く締めの言葉

手紙文では本文の後に、結びの挨拶と結語(末文)を記して文章を締めくくるのが一般的です。

結びの挨拶には、用件を結ぶ一般的な挨拶、相手の健康や繁栄を祈る挨拶など、いくつかの種類があります。

ここでは、手紙の最後を自然に終わらせる、締めの言葉の書き方を見ていきましょう。

一般的な結びの挨拶

  • まずはご連絡まで
  • まずはお知らせいたします
  • 取り急ぎご案内申し上げます
  • 取り急ぎ書面をもちましてお見舞い申し上げます
  • 失礼ながら書面にてご依頼申し上げます
  • 略儀ながら書中をもちましてお祝い申し上げます
  • まずは用件のみにて失礼いたします
  • 取り急ぎ近況をお知らせします
  • また改めてご挨拶にうかがいます
  • 簡単ではございますが、以上お伝えいたします
  • ぶしつけで恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします
  • お忙しいところ恐れ入りますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます
  • 本来ならば直接お伺いすべきところ、略儀ながらまずは書中にてご挨拶申し上げます

相手の健康や繁栄を祈る挨拶

  • ご自愛ください
  • ご自愛専一になさってください
  • 風邪にはご用心ください
  • お互い体には気をつけましょう
  • 毎日お元気でお過ごしください
  • 体調を崩されませんように
  • ご健康にはくれぐれもご留意ください
  • どうかお体を大切になさってください
  • お元気で。また近いうちにお会いしましょう
  • 時節柄お体お大切に
  • 天候不順の折、お身体をおいといください
  • ご多幸とご繁栄をお祈り申し上げます
  • 一層のご活躍を祈念いたします
  • 貴社益々のご発展を心よりお祈りいたします
  • ○○様のご活躍とご家族の皆様のご健康をお祈りいたします
  • 末筆ながら、皆様の益々のご健勝とご多幸を衷心より祈念いたします
MEMO

ご自愛ください」は「自分の体を大切にしてください」を意味する言葉。目上の相手にも使えます。

月ごとの結びの挨拶(時候の挨拶)

相手の健康や繁栄を祈る挨拶の書き出しは、手紙を送る時節に合わせて選ぶとよいでしょう。たとえば夏に送る手紙なら「猛暑の折、お身体にはくれぐれもご留意ください」、冬なら「冷え込みが厳しくなってきましたので、どうぞご自愛ください」といったかたちで、その季節を表す言葉からつなげると、自然な挨拶文が書きやすくなります。

月ごとの結びの挨拶の例文は、以下のリンクよりご確認ください。

今後の愛顧を求める挨拶

  • これからもよろしく
  • 今後ともよろしくお願いいたします
  • よろしくお引き回しください
  • これからもどうぞご支援ください
  • 至らないところばかりですが、どうかこれからも変わらずご指導ください
  • 今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
  • 末永いお付き合いのほど、よろしくお願いいたします
  • なにとぞお力添えいただきますよう、お願い申し上げます
  • 今後ともご高配を賜りますようお願い申し上げます
  • ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします
  • 引き続きご支援ご厚情を賜りますようお願い申し上げます
  • 今後とも倍旧のお引き立てのほど、切にお願い申し上げます
  • 従前同様の温かいご芳情をいただければ幸甚でございます
  • 末筆ではございますが、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます

返事を求める挨拶

  • お返事待ってます
  • 折り返しご連絡ください
  • よいお返事を期待しております
  • お手数ですが、お返事いただければ幸いです
  • 恐縮ですが、ご回答のほどよろしくお願い申し上げます
  • ご多忙中大変恐れ入りますが、ご回答のほどよろしくお願いいたします
  • お忙しいところ恐縮ですが、○月○日までにご回答いただけますでしょうか
  • 後日改めてご連絡いたしますので、お返事をお聞かせいただければ幸いです
  • 恐れ入りますが、この手紙をお読みになりましたらお返事くださいますようお願いいたします
  • ご多用の折、誠に恐縮ではございますが、ご都合をお聞かせいただければ幸いにございます

その他の結びの挨拶

伝言依頼

  • みんなによろしく
  • お父さん、お母さんにもよろしくね
  • 皆様によろしくお伝えください
  • 末筆ながら、ご家族の皆様にもよろしくお伝えください
  • お手数ですが、皆様にお伝えいただければ幸いでございます
  • この旨、○○様へくれぐれもよろしくお伝え願います

参加依頼

  • お気軽にお立ち寄りください
  • 時間があったら、ぜひ見に来てください
  • ご都合がつきましたら、ぜひ足をお運びくださいませ
  • 皆様でのご来場をお待ち申し上げております
  • 皆様お誘い合わせの上、ぜひご参加ください
  • 万障お繰り合わせの上、ご出席くださいますようお願い申し上げます
  • ご多用中かとは存じますが、なにとぞご出席たまわりますようお願い申し上げます

乱筆・乱文のお詫び

  • 汚い文字で失礼いたしました
  • 乱筆をお許しください
  • 乱筆乱文をお詫び申し上げます
  • 取り急ぎの乱筆、どうかご容赦ください
  • 乱筆乱文にて申し訳ございません。よろしくご判読のほどお願い申し上げます
  • お見苦しい乱筆にて申し訳ございません。お詫び申し上げます

結語

結語は上記の結びの挨拶の後に記す手紙文の締めくくりの言葉で、頭語とセットで対応するものを用います。

ケース 頭語 結語
一般的な手紙 拝啓
拝呈
啓上
一筆申し上げます
敬具
敬白
拝具
かしこ
改まった手紙 謹啓
謹呈
恭啓
謹んで申し上げます
謹白
謹言
敬白
敬具
かしこ
前文省略 前略
冠省
前略ごめんください
草々
不一
かしこ
急ぎの手紙 急啓
急呈
急白
取り急ぎ申し上げます
返事の手紙 拝復
復啓
謹復
お手紙拝見しました
敬具
敬白
拝具
かしこ
再度の手紙
※返事が来る前に出す場合
再啓
再呈
追啓
重ねて申し上げます

ピンク色で示したのは、主に女性が用いる頭語と結語

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