おぼろ
三春 3音 天文

傍題(子季語)

朧夜 (おぼろよ) 4音 灯朧 (ひおぼろ) 4音 岩朧 (いわおぼろ) 5音 朧影 (おぼろかげ) 5音 朧めく (おぼろめく) 5音 鐘朧 (かねおぼろ) 5音 草朧 (くさおぼろ) 5音 谷朧 (たにおぼろ) 5音

解説

春の夜にものの輪郭がかすんで見えることを「朧」といいます。春は大気中の水分が増えるためにこうした現象が起こります。昼は「霞」と呼ばれるものですが、それが夜の闇の中でいっそうぼんやりとして、どこか妖しい感じもある。朧はそうした印象を持つ季語です。

「草朧」「谷朧」「岩朧」のように、さまざまなバリエーションがありますが、いずれも春の夜を表す言葉です。なかでも月にまつわるものには「朧月」「朧月夜」などがあり、淡くにじんだような柔らかな風情が好んで句に詠まれてきました。

例句

  • 辛崎の松は花より朧にて

    — 芭蕉

  • 白魚のどつと生るるおぼろかな

    — 一茶

  • 貝こきと嚙めば朧の安房の国

    — 飯田龍太

  • 風呂の戸にせまりて谷の朧かな

    — 原石鼎

  • おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ

    — 加藤楸邨

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