かすみ
三春 3音 天文

傍題(子季語)

朝霞 (あさがすみ) 5音 薄霞 (うすがすみ) 5音 草霞む (くさかすむ) 5音 遠霞 (とおがすみ) 5音 春霞 (はるがすみ) 5音 昼霞 (ひるがすみ) 5音 夕霞 (ゆうがすみ) 5音 霞隠れ (かすみがくれ) 6音 霞の海 (かすみのうみ) 6音 霞棚引く (かすみたなびく) 7音 霞の衣 (かすみのころも) 7音

解説

霞は、春に大気中の水分が増え、景色がぼやけて見える現象です。いろいろなものの輪郭がぼんやりと薄れ、どこか眠くなるようなのんびりとした風情があります。

同じ現象でも夜は「朧」と呼び、昼の霞とは区別されます。また、秋には「霧」という季語があります。こちらも現象としては同じですが、春らしいのどかさを表す霞に対して、霧は冷ややかな秋の空気が感じられる言葉です。

霞には「草霞む」「霞棚引く」など、さまざまな傍題があります。『万葉集』にも「ひさかたの天の香具山この夕霞たなびく春立つらしも」と詠まれており、古くから春の情趣を表す言葉として親しまれてきました。

例句

  • 春なれや名もなき山の薄霞

    — 芭蕉

  • 草霞み水に声なき日ぐれ哉

    — 蕪村

  • 高麗船のよらで過行霞かな

    — 蕪村

  • 荒あらし霞の中の山の襞

    — 芥川龍之介

  • 夕がすみ燈台ともること早し

    — 高浜年尾

  • 帰るべき山霞みをり帰らむか

    — 小澤實

  • 修学院村にやすらふ春霞

    — 中田剛

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