春の雪

はるのゆき
三春 5音 天文

傍題(子季語)

淡雪 (あわゆき) 4音 春雪 (しゅんせつ) 4音 春吹雪 (はるふぶき) 5音 牡丹雪 (ぼたんゆき) 5音 桜隠し (さくらかくし) 6音

解説

立春を過ぎてから降る雪を「春の雪」といいます。暖かくなってから思いがけず降りだす雪で、解けやすくはかないものでありながら、どこか明るく晴れやかな印象もあります。

春の雪にはいろいろな呼び方があります。例えば、牡丹の花びらのようにふわふわとした大きな雪片で降るのは「牡丹雪」。降ったそばから消えてゆくはかなさから「淡雪」などとも呼ばれ、桜の咲くころに降る雪は「桜隠し」といいます。また、春に降る最後の雪を惜しむ「雪の果」「名残の雪」などの言葉もあります。

例句

  • 春雪三日祭の如く過ぎにけり

    — 石田波郷

  • 春の雪青菜をゆでてゐたる間も

    — 細見綾子

  • 湯屋まではぬれて行きけり春の雪

    — 来山

  • 春雪の暫く降るや海の上

    — 前田普羅

  • 淡雪のつもるつもりや砂の上

    — 久保田万太郎

関連季語