傍題(子季語)
雁 (がん) 2音 真雁 (まがん) 3音 かりがね (かりがね) 4音 雁が音 (かりがね) 4音 雁鳴く (かりなく) 4音 雁行 (がんこう) 4音 黒雁 (こくがん) 4音 白雁 (はくがん) 4音 初雁 (はつかり) 4音 菱喰 (ひしくい) 4音 病雁 (びょうがん) 4音 落雁 (らくがん) 4音 天津雁 (あまつかり) 5音 小田の雁 (おだのかり) 5音 雁の棹 (かりのさお) 5音 雁の列 (かりのれつ) 5音 雁渡る (かりわたる) 5音 沼太郎 (ぬまたろう) 5音 雲井の雁 (くもいのかり) 6音 酒面雁 (さかつらがん) 6音 四十雀雁 (しじゅうからがん) 7音
解説
雁は秋に北方から渡ってくる鳥。彼方から飛来する姿を仰ぎながら、人は世界の広さや悠久の時の流れを感じるとともに、自分自身を振り返る。これがこの季語の本意です。
「かりがね」という呼び名は「雁が音」、つまり雁の鳴き声のことで、それが雁そのものを指す言葉でもあります。「がん」も「かり」も、その鳴き声からくる呼び名。このことからもわかるように、雁は声の印象が強い鳥です。
代表的な種は「真雁」と「菱喰」で、「沼太郎」は菱喰の別称です。「落雁」は空から舞い降りる雁のこと。また、その年に初めて渡ってくる雁は「初雁」といいます。晩秋、10月ごろから日本に姿を見せ始めます。
例句
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病雁の夜さむに落て旅ねかな
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雁の腹見すかす空や船の上
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小波の如くに雁の遠くなる
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雁ゆきてまた夕空をしたたらす
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みな大き袋を負へり雁渡る
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雁の数渡りて空に水尾(みお)もなし
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雁啼くやひとつ机に兄いもと
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雁(かりがね)や残るものみな美しき
