落葉

おちば
三冬 3音 植物

傍題(子季語)

落葉 (らくよう) 4音 落葉搔 (おちばかき) 5音 落葉搔く (おちばかく) 5音 落葉籠 (おちばかご) 5音 落葉風 (おちばかぜ) 5音 落葉焚く (おちばたく) 5音 落葉時 (おちばどき) 5音 落葉掃く (おちばはく) 5音 落葉の雨 (おちばのあめ) 6音 名の木落葉 (なのきおちば) 6音 落葉の時雨 (おちばのしぐれ) 7音

解説

「落葉」は古くから多くの俳人たちの詩情を誘い、句に詠まれてきた冬の季語です。風に吹かれて葉が落ちるさま、散り敷いた落葉を踏み歩くときの音、あるいは掃き集めて燃やす落葉焚きの様子など、さまざまな面に光を当てて句が作られています。

落葉を季題とする句の多くは、もの寂しい句であれ、安らかな句であれ、落葉のたてるかすかな音が聞こえてくるような静けさを基調としています。

例句

  • 手ざはりも紙子の音の落葉かな

    — 許六

  • 岨(そば)行けば音空を行く落葉かな

    — 太祗

  • むさしのの空まさをなる落葉かな

    — 水原秋櫻子

  • 手が見えて父が落葉の山歩く

    — 飯田龍太

  • 吹き上げて塔より上の落葉かな

    — 夏目漱石

  • 拾得(じっとく)は焚き寒山(かんざん)は掃く落葉

    — 芥川龍之介

  • 爛々と虎の眼(まなこ)に降る落葉

    — 富沢赤黄男

  • 落葉して木々りんりんと新しや

    — 西東三鬼

  • 白き手の病者ばかりの落葉焚

    — 石田波郷