秋深し

あきふかし
晩秋 5音 時候

傍題(子季語)

秋さぶ (あきさぶ) 4音 深秋 (しんしゅう) 4音 秋闌ける (あきたける) 5音 秋深む (あきふかむ) 5音 秋更くる (あきふくる) 5音 秋闌 (あきたけなわ) 6音

解説

「秋深し」は秋がすっかり深まって、冬も近づく頃の感じをいいます。風が冷たくなり、草木も枯れ始める晩秋。現在の暦ではおおよそ10月中旬から11月初旬頃にあたります。

多くの秋の季語に共通する「もの寂しさ」にくわえて、ひそやかに秋が更けていく音が聞こえるような「静けさ」を感じさせる言葉です。

なお、傍題の「秋深む」については文法的誤用であり、好ましくないという議論もあります。「深む」は「深める」の文語形であり、本来「深まる」という意味はないと指摘されていますが、この表現は名の知れた俳人たちの作品も含め、多くの句で慣用的に使われています。

例句

  • 秋深き隣は何をする人ぞ

    — 芭蕉

  • 彼一語我一語秋深みかも

    — 高浜虚子

  • 秋深しふき井に動く星の数

    — 幸田露伴