冬隣

ふゆどなり
晩秋 5音 時候

傍題(子季語)

冬近し (ふゆちかし) 5音 冬を待つ (ふゆをまつ) 5音

解説

「冬隣」は秋も終わりに近づき、冬が迫っていることを表す季語です。日差しが弱まり、日に日に寒さが増す中で、厳しい冬の訪れを待つという緊張感がにじみます。

他の季節についても「春隣」、「夏隣」、「秋隣」という季語がありますが、いずれも新たな季節への期待が込められています。一方、冬隣は間近に迫った寒い冬を前に、身構える気持ちが前面に出る言葉です。

例句

  • くらがりへ人の消えゆく冬隣

    — 角川源義

  • 押入の奥にさす日や冬隣

    — 草間時彦

  • 鶏頭伐れば卒然として冬近し

    — 島村元

  • 冬待つや寂然として四畳半

    — 正岡子規

  • 冬を待つ河原の石のひとつひとつ

    — 相馬遷子