傍題(子季語)
佳宵 (かしょう) 3音 良宵 (りょうしょう) 4音
解説
「良夜」は月の美しい夜のことで、主に旧暦8月15日の、中秋の名月の夜を指します。
「名月」の傍題とみなされることもありますが、良夜は美しい月そのものよりも、その夜の静けさや穏やかさといった全体的な雰囲気を味わう季語となっています。
なお、『徒然草』に「八月十五日、九月十三日は婁宿なり。この宿、清明なる故に、月を翫ぶに良夜とす」とあることなどから、旧暦9月13日の「後の月」の夜を「良夜」という場合もあります。
例句
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我庭の良夜の薄(すすき)湧く如し
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生涯にかかる良夜の幾度か
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鳩舎より羽毛が昇りゆく良夜
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良夜かな赤子の寝息麩(ふ)のごとく
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筆硯(ひっけん)に多少のちりも良夜かな
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山の蟇二つ露の眼良夜かな
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人それぞれ書を読んでゐる良夜かな
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蓮の中羽搏(う)つものある良夜かな
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門とぢて良夜の石と我は居り
