傍題(子季語)
金風 (きんぷう) 4音 秋風 (しゅうふう) 4音 爽籟 (そうらい) 4音 白風 (はくふう) 4音 秋の風 (あきのかぜ) 5音 風爽か (かぜさやか) 5音
解説
「秋風」は三秋の季語。残暑の中で吹く初秋の風に始まり、仲秋の爽やかな風、そして晩秋の冷え冷えとした風まで、少しずつ表情を変えていきます。通底するのは、冬に向かって寒さが増し、自然の力が衰えていく中で吹く、うら寂しい風情を伴った風であることです。
この季語は何にでも取り合わせやすいため、句の体裁を整えやすい反面、焦点がぼやけやすいというデメリットもあります。句に詠むときは、秋のどの時期の、どのような趣をもった風なのかをしっかりと意識して使うことが大切です。
なお、秋は陰陽五行説で金にあたることから「金風」、色は白とされることから「白風」とも呼ばれます。また、「爽籟」は秋風の爽やかな響きを表す言葉です。
例句
-
石山の石より白し秋の風
-
物言へば唇寒し秋の風
-
あかあかと日は難面(つれなく)も秋の風
-
秋風の吹きわたりけり人の顔
-
秋風やしらきの弓に弦はらん
-
子の顔に秋かぜ白し天瓜粉(てんかふん)
-
終宵(よもすがら)秋風聞くやうらの山
-
十団子(とおだご)も小粒になりぬ秋の風
-
秋風や模様のちがふ皿二つ
-
秋風や眼中のもの皆俳句
-
死骸(なきがら)や秋風かよふ鼻の穴
-
ひとり膝を抱けば秋風また秋風
