秋の声

あきのこえ (旧仮名:あきのこゑ)
三秋 5音 天文

傍題(子季語)

秋声 (しゅうせい) 4音 秋の音 (あきのおと) 5音

解説

「秋の声」は秋の訪れや深まりを感じさせる音です。風や水、虫の音などを指すこともあれば、はっきりと言葉にできないような、ぼんやりとした秋の気配をいう場合もあります。

大気の澄む秋には物音がよく聞こえ、人の心も季節の深まりとともに感じやすくなるために、さまざまなものが発するかすかな「秋の声」をとらえやすくなるのかもしれません。

例句

  • 帛(きぬ)を裂く琵琶の流れや秋の声

    — 蕪村

  • さゞ浪やあやしき迄に秋の声

    — 嘯山

  • 大瀑布ひとすぢ秋の声を添ふ

    — 篠田悌二郎

  • 寺掃けば日に日にふかし秋の声

    — 中川宋淵

  • 秋声や石ころ二つ寄るところ

    — 村上鬼城

  • 秋声は何れの窓に多からむ

    — 相生垣瓜人

  • 秋声を聴けり古曲に似たりけり

    — 相生垣瓜人