初夢

はつゆめ
新年 4音 生活

傍題(子季語)

貘枕 (ばくまくら) 5音 初寝覚 (はつねざめ) 5音 初枕 (はつまくら) 5音 夢祝 (ゆめいわい) 5音

解説

初夢は新年に初めて見る夢です。主に2日に見る夢のことをいいます。かつては夢の内容からその年の吉凶を占う風習があり、誰もがめでたい夢を見たいと願っていました。「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」が縁起の良い夢の代表とされます。

夢の句を詠むときに大切なのは、内容があいまいになってしまわないように、夢で見たもの、感じたものをありありと具体的に描くことです。

昔は宝船や、夢を食べるという架空の動物・貘(ばく)の絵を枕の下に敷いて眠り、悪い夢を見たらそれを川などに流す慣習があったといいます。傍題の「貘枕」はそうした慣習からくる言葉です。

例句

  • はつ夢や正しく去年の放し亀

    — 言水

  • 初夢に古郷(ふるさと)を見て涙かな

    — 一茶

  • 初夢やさめても花ははなごころ

    — 千代女

  • 初夢の扇ひろげしところまで

    — 後藤夜半

  • 初夢のなかをどんなに走つたやら

    — 飯島晴子

  • 初夢のいきなり太き蝶の腹

    — 宇佐美魚目

  • 初夢に見し踊子をつつしめり

    — 森澄雄