冬籠

ふゆごもり
三冬 5音 生活

傍題(子季語)

冬ごもる (ふゆごもる) 5音 雪籠 (ゆきごもり) 5音

解説

寒い冬に家にこもるというと、わびしく気の滅入るような印象を抱くかもしれません。ところが「冬籠」を季題とする句には、暗い雰囲気のものは思いのほか少なく、俳人たちの豊かな冬の楽しみが描かれています。

楽しい趣味や家の人とのふれあい、あるいは心に広がる豊潤なイメージなど、閉ざされた家の中で何を見出すかに、色とりどりの詠み手の個性が表れます。

例句

  • 金屛の松の古さよ冬籠り

    — 芭蕉

  • 冬籠りまたよりそはん此(この)はしら

    — 芭蕉

  • 折々に伊吹をみては冬ごもり

    — 芭蕉

  • 薪をわるいもうと一人冬籠

    — 正岡子規

  • 夢に舞ふ能美しや冬籠

    — 松本たかし

  • 背に触れて妻が通りぬ冬籠

    — 石田波郷

  • 死んでゆくものうらやまし冬ごもり

    — 久保田万太郎