ください(下さい)の意味と使い方|目上の人にも使える丁寧な言い方は?

「~ください」という言葉は、使う相手や状況によっては失礼にあたることもあります。

ここでは「ください」の意味や使い方、上司や目上の人にも使える便利な言い換え表現などをご紹介します。

ください(下さい)の意味と使い方

「ください」という言葉には、大きく分けて2つの用法があります。

  1. 「くれ」の尊敬語
  2. 補助動詞

「くれ」の尊敬語

相手に何かを要求する「くれ」「ちょうだい」という言葉を少し丁寧にした言い回しです。「~を下さい」といったかたちで、漢字で表記されることがあります。

  • 何か飲み物を下さい
  • もう少し時間を下さい
  • 返事を下さい

補助動詞

「ご~ください」「お~ください」「~てください」などのかたちで、何かを依頼したり勧めたりするときに使います。一般に、ひらがなで表記します。

  • ご検討ください
  • あらかじめご了承ください
  • お待ちください
  • これを見てください
補助動詞とは
動詞が本来の意味を失って、付属的・形式的に用いられるものを補助動詞といいます。「彼は学生である」の「ある」、「読み終えてしまう」の「しまう」、「教えてください」の「ください」など。

表記(ひらがなと漢字)の使い分け

用法によって表記を分けるなら、「くれ」の尊敬語の場合は漢字、補助動詞として使うときはひらがなで書くという使い分けが一般的です。

ただし、こうした使い分けのルールは絶対的なものではありません。書き分けに迷う場合は、ひらがなで統一してしまってもよいでしょう。

「ください」は上から目線の失礼な言い方?

気遣いの「ください」は目上の人にも使える

気遣いの言葉として使われる「ご~ください」「お~ください」という表現は、一般に丁寧な印象を与えます。多くの場合、目上の人に使っても問題ありません。

  • ご自愛ください
  • 足元にお気をつけください
  • 何かございましたら、お気軽にお声がけください

「ください」が失礼にあたるケース

一方、目上の人などに対して、何かを要求する意味で「ください」という言葉をそのまま使うと、直接的すぎて横柄に聞こえるかもしれません。

たとえば、ビジネスで上司やクライアントに何かを依頼するときに以下のような言い方をすると、失礼だと思われる恐れがあります。

場合によっては失礼
  • 今週中に返事を下さい
  • 請求書を○日までにご送付ください
  • ここで待っていてください
では、こうした依頼を失礼にならずに、丁寧に伝える言い換え表現を見ていきましょう。

ください(下さい)の丁寧な言い方

お願いや要望のかたちで表現する

たんに「~ください」とだけ言うと、ぶっきらぼうに聞こえてしまう要求も、お願いや要望のかたちにすることで、やわらかく表現できます。

  • ~くださいますよう、お願い申し上げます
  • ~していただきたく、なにとぞよろしくお願いいたします
  • ~していただけると幸いです
  • ~してくださいますと、大変助かります

疑問形にする

実質的には依頼の言葉を疑問の形式で表現すると、丁寧な印象になります。

  • 少々お待ちいただけますか
  • 明日までにご返信いただくことは可能でしょうか

クッション言葉を添える

上記に加えて、適切なクッション言葉や、お願いする理由を付け加えると、より一層丁寧な印象になります。

  • 可能であれば
  • もしよろしければ
  • お手数ですが
  • 恐れ入りますが
  • お忙しいところ大変恐縮ですが
  • 難しい場合は、ご連絡いただけると幸いです
  • ○日までに決裁する必要があるため

依頼の「ください」を丁寧に言い換えると

上記の場合によっては失礼な言い方を丁寧に表現すると、たとえば以下のように言い換えることができます。

  • お忙しいところ恐れ入りますが、今週中にご返信いただけますと幸いです
  • ○日までに決裁する必要があるため、恐縮ですが請求書を○日中にご送付くださいますよう、お願い申し上げます
  • すぐに参りますので、こちらでお待ちいただけますか