きり
三秋 2音 天文

傍題(子季語)

狭霧 (さぎり) 3音 濃霧 (のうむ) 3音 霧笛 (むてき) 3音 夜霧 (よぎり) 3音 朝霧 (あさぎり) 4音 川霧 (かわぎり) 4音 霧雨 (きりさめ) 4音 山霧 (やまぎり) 4音 夕霧 (ゆうぎり) 4音 霧時雨 (きりしぐれ) 5音 霧の海 (きりのうみ) 5音 霧襖 (きりぶすま) 5音

解説

霧は地表付近の空気中に細かな水滴が浮かび、煙のように見通しを悪くする現象です。実体が無数の水滴の集まりという意味で、地面や水面の近くに生じる雲といえます。

現象としては霞(かすみ)と同じですが、「霞」は春の季語とされています。霞は遠くの景色をぼやけさせたり、緩やかにたなびいたりと、のどかなイメージがあるのに対して、霧は秋らしい冷やかな印象を帯びています。

傍題の「狭霧」は霧の雅称です。「霧時雨」は時雨が降るかのように深くかかった霧。「霧襖」も視界を塞ぐように深く立ちこめた霧をいいます。

例句

  • 霧しぐれ富士をみぬ日ぞ面白き

    — 芭蕉

  • 朝霧や村千軒の市の音

    — 蕪村

  • 有明や浅間の霧が膳をはふ

    — 一茶

  • 白樺を幽(かす)かに霧のゆく音か

    — 水原秋櫻子

  • ランプ売るひとつランプを霧にともし

    — 安住敦

  • かたまりて通る霧あり霧の中

    — 高野素十

  • 霧黄なる市に動くや影法師

    — 夏目漱石

  • 霧の村石を投(ほ)うらば父母散らん

    — 金子兜太

  • 噴火口近くて霧が霧雨が

    — 藤後左右

  • 街燈は夜霧にぬれるためにある

    — 渡辺白泉

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