鹿

しか
三秋 2音 動物

傍題(子季語)

牡鹿 (おじか) 3音 牝鹿 (めじか) 3音 小牡鹿 (さおじか) 4音 鹿鳴く (しかなく) 4音 鹿の声 (しかのこえ) 5音 鹿の妻 (しかのつま) 5音 妻恋う鹿 (つまこうしか) 6音

解説

秋、恋の季節を迎えた雄鹿は雌を求めて甲高く物悲しい声を出します。その哀調ある響きが愛でられ、鹿といえば声の動物とされてきました。

萩や紅葉との組み合わせで古くから歌に詠まれており、『古今和歌集』の「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき」などがよく知られています。

傍題の小牡鹿(さおじか)は雄の鹿を指します(「さ」は接頭語)。

例句

  • びいと啼(なく)尻声悲し夜の鹿

    — 芭蕉

  • 鹿二つ立ちて淡しや月の丘

    — 原石鼎

  • 遠鹿にさらに遠くに鹿のをり

    — 後藤夜半

  • 一枚の絹の彼方の雨の鹿

    — 永島靖子

  • 雄鹿の前吾もあらあらしき息す

    — 橋本多佳子

  • 鳴く鹿のこゑをかぎりの山襖

    — 飯田龍太