鶺鴒

せきれい
三秋 4音 動物

傍題(子季語)

石叩き (いしたたき) 5音 黄鶺鴒 (きせきれい) 5音 庭叩き (にわたたき) 5音 白鶺鴒 (はくせきれい) 6音 背黒鶺鴒 (せぐろせきれい) 7音

解説

鶺鴒はほっそりとした体つきと、長い尾を上下に振る動作が特徴的な鳥です。日本で鶺鴒といえば、一般に「黄鶺鴒」、「白鶺鴒」、「背黒鶺鴒」の3種を指します。このうち、秋に南へ渡る冬鳥は白鶺鴒のみですが、鶺鴒は全般に秋の季語とされています。

体長は20センチほどで、スズメよりもやや大きいぐらい。羽色は主に白と黒で、種によっては喉元や腹部に黄色が混じります。地上を移動する際、他の多くの小鳥のように両足でホップするのではなく、片足ずつ前に出して(歩いて)移動するのも特徴です。河原や水田などの水辺を好みますが、市街地でもよく見られます。

傍題の「石叩き」、「庭叩き」は尾をしきりに上下に振る動作が石や地面を叩いているように見えることからくる別称です。

例句

  • 世の中は鶺鴒の尾のひまもなし

    — 凡兆

  • 鶺鴒のとゞまり難く走りけり

    — 高浜虚子

  • 鶺鴒のひるがへり入る松青し

    — 水原秋櫻子

  • 鶺鴒の一瞬われに岩のこる

    — 佐藤鬼房