鵙

もず
三秋 2音 動物

傍題(子季語)

百舌鳥 (もず) 2音 鵙高音 (もずたかね) 5音 鵙猛る (もずたける) 5音 鵙の声 (もずのこえ) 5音 鵙の贄 (もずのにえ) 5音 鵙の晴 (もずのはれ) 5音 鵙日和 (もずびより) 5音 鵙の速贄 (もずのはやにえ) 7音

解説

鵙は体長20センチほどの肉食の鳥で、秋には木の枝や電線にとまって甲高い声で鳴く姿がよく見られます。鋭い鳴き声が秋の澄んだ空気によく響くことから「鵙鳴く」、「鵙高音」といったかたちで句に詠まれるほか、「鵙日和」、「鵙の晴」といった傍題も使われます。

鵙は昆虫をはじめとして、トカゲやカエル、小鳥なども捕食します。捕らえたものを木の枝などに刺して蓄える習性があり、これを「鵙の贄」「鵙の速贄」といいます。

例句

  • 百舌鳥なくや入日さし込む女松原

    — 凡兆

  • 日のさして鵙の贄見る葉裏かな

    — 闌更

  • かなしめば鵙金色の日を負ひ来

    — 加藤楸邨

  • 御空より発止と鵙や菊日和

    — 川端茅舎

  • 百舌に顔切られて今日が始まるか

    — 西東三鬼

  • われありと思ふ鵙啼き過ぐるたび

    — 山口誓子

  • たばしるや鵙叫喚す胸形変

    — 石田波郷

  • 殺戮もて終へし青春鵙猛る

    — 松崎鉄之介