流灯

りゅうとう (旧仮名:りうとう)
初秋 4音 行事

傍題(子季語)

流燈 (りゅうとう) 4音 流灯会 (りゅうとうえ) 5音 精霊流し (しょうりょうながし) 7音 灯籠流し (とうろうながし) 7音 燈籠流し (とうろうながし) 7音

解説

「流灯」はお盆の終わりに、川や海に灯籠を流す行事であり、このときに流す灯籠を指すこともあります。この行事は「灯籠流し」、「流灯会」とも呼ばれ、一般に8月15日、または16日の夜に行われます。

火のともった灯籠が水面をゆらゆらと流れるさまは美しく、遠ざかっていく無数の明かりは寂寥感を誘います。近年では観光行事のように扱われることも多くなっていますが、本来は祖先や亡くなった人の霊を慰め送り出すための送り火であり、宗教的な営みです。

傍題の「精霊流し」はお盆の供物をわらや木で作った舟などに乗せて流すもので、灯籠を流すこともあるため、「灯籠流し」との区別は必ずしも厳密ではありません。地域によって特色があり、爆竹を鳴らしながら遺族が手作りの精霊船を担いで市中を練り歩く長崎の精霊流しはよく知られています。

例句

  • 流灯の唯白きこそあはれなれ

    — 高浜虚子

  • 流燈や一つにはかにさかのぼる

    — 飯田蛇笏

  • 流燈を燈して抱くかりそめに

    — 橋本多佳子

  • 燈籠のわかれては寄る消えつつも

    — 臼田亜浪

  • 燈籠のよるべなき身のながれけり

    — 久保田万太郎

  • 燈籠の消ぬべきいのち流しけり

    — 久保田万太郎

  • 空の闇水の闇濃し流燈会

    — 高橋淡路女

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