傍題(子季語)
飛蝗 (ばった) 3音 きちきち (きちきち) 4音 蟿螽 (はたはた) 4音 殿様ばった (とのさまばった) 7音
解説
バッタは草原などにすむ昆虫で、飛ぶときに鳴らす羽の音から「きちきち」、「はたはた」などとも呼ばれます。優れた跳躍力・飛翔力が特徴で、高く飛ぶさまや、そのときに発する音が多くの句に詠まれています。
バッタ科とその近縁の科の昆虫の総称で、日本には「殿様バッタ」、「精霊バッタ」などがいます。生息環境に合わせた淡い緑色や褐色の細長い体に、跳躍に適した太く長い後ろ脚を持ちます。
この季語は歳時記によって初秋、または三秋に分類されています。
例句
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しづかなる力満ちゆき螇蚸とぶ
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寂しさの極みに青き螇蚸とぶ
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ばつた翔つ弧の入りまじる中をゆく
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ばつた跳ね島の端なること知らず
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はたはたや退路絶たれて道初まる
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はたはたはわぎもが肩を越えゆけり
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はたはたの脚美しく止りたり
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はたはたのをりをり飛べる野のひかり
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きちきちといはねばとべぬあはれなり
