傍題(子季語)
秋夜 (しゅうや) 3音 秋の宵 (あきのよい) 5音 夜半の秋 (よわのあき) 5音
解説
秋の夜は長く、古くからもの寂しく静かな時間として歌や句に詠まれてきました。
澄んだ月の光、すだく虫の音、冷たい風など、秋の夜の風物には、孤独な物思いを誘うとともに、人恋しさを感じさせる趣があります。
傍題の「秋の宵」は日が暮れて間もない頃、「夜半の秋」はすっかり夜が更けた時分を表します。また、関連する季語としては、秋の夜の長さに焦点を当てた「夜長」があります。
例句
-
秋の夜を打ち崩したる話かな
-
秋の夜や旅の男の針仕事
-
秋の夜もそぞろに雲の光りかな
-
枕上秋の夜を守る刀かな
-
秋の夜や膝の子にわが温められ
-
秋の夜や紅茶をくゞる銀の匙
-
秋の夜の憤(いきどお)ろしき何々ぞ
-
秋の夜を生れて間なきものと寝る
-
子にみやげなき秋の夜の肩ぐるま
-
酒も少しは飲む父なるぞ秋の夜は
-
亡き父の秋夜濡れたる机拭く
