案山子

かがし
三秋 3音 生活

傍題(子季語)

かかし (かかし) 3音 捨案山子 (すてかがし) 5音 遠案山子 (とおかがし) 5音

解説

案山子は田畑の作物を鳥獣から守るために、竹や藁などで作った人形です。

古い服や蓑笠を着せられたり、顔にへのへのもへじを描かれたりと、どことなく滑稽な姿がおかしみを誘う句材であり、また日がな一日ぽつんと立ち尽くす姿は寂しさ、哀れさも感じさせます。

古くは鳥獣の肉や毛皮、魚の頭などを焼いて、その悪臭で近寄らせないようにしていたことから、臭いをかがせるという意味の「嗅がし」が語源であるといわれています。

例句

  • 御所柿にたのまれ貌(がお)のかがしかな

    — 蕪村

  • 水落ちて細脛(ほそはぎ)高きかがしかな

    — 蕪村

  • 棒の手のおなじさまなるかがしかな

    — 丈草

  • 落つる日に影さへうすきかがしかな

    — 白雄

  • 夕空のなごみわたれる案山子かな

    — 富安風生

  • あけくれをかたぶき尽す案山子かな

    — 安東次男

  • 倒れたる案山子の顔の上に天

    — 西東三鬼

  • 案山子翁あちみこちみや芋嵐

    — 阿波野青畝

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