啄木鳥

きつつき
三秋 4音 動物

傍題(子季語)

けら (けら) 2音 小げら (こげら) 3音 青げら (あおげら) 4音 赤げら (あかげら) 4音 蟻吸 (ありすい) 4音 けらつつき (けらつつき) 5音

解説

啄木鳥はキツツキ科の鳥の総称です。その多くは、鋭いくちばしで樹木をつついて穴をあけ、中にいる昆虫などを食べます。樹皮を連打する乾いた音は、秋の澄んだ空気によく響きます。

日本には小げら、赤げら、青げら、蟻吸などの種類がいます。小げらは体長約15センチ、スズメほどの大きさで、全国で見られます。赤げらは下腹部の赤み、青げらは背の青みがかった色が特徴です。蟻吸は他のキツツキ類と違い、くちばしや尾羽が強くないため、木をつついて穴を掘ることができません。地上に降りてアリなどを好んで食べます。

傍題の「けら」、「けらつつき」は啄木鳥の別称です。「虫けら」をつついて食べること、あるいは樹木を激しくたたく音が由来であるといった説があります。

例句

  • 啄木鳥の月に驚く木の間かな

    — 樗堂

  • 木つつきの死ねとて敲(たた)く柱かな

    — 一茶

  • 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々

    — 水原秋櫻子

  • 啄木鳥や日の円光の梢より

    — 川端茅舎

  • 啄木鳥よ汝も垂直登攀(とうはん)者

    — 福田蓼汀

  • 啄木鳥に俤(おもかげ)も世もとどまらず

    — 加藤楸邨

  • 啄木鳥の影ながらすぐ声となる

    — 堀口星眠