つゆ
三秋 2音 天文

傍題(子季語)

夜露 (よつゆ) 3音 朝露 (あさつゆ) 4音 白露 (しらつゆ) 4音 露けし (つゆけし) 4音 露の世 (つゆのよ) 4音 芋の露 (いものつゆ) 5音 露時雨 (つゆしぐれ) 5音 露の玉 (つゆのたま) 5音 露葎 (つゆむぐら) 5音

解説

露は大気中の水蒸気が冷やされて、物の表面に水滴となって表れたものです。朝晩の気温が低くなる秋に多く生じ、この季節らしい冷やかな印象もあることから、秋の季語とされています。

日が当たればすぐに乾き、少し揺らすと散ってしまうような消えやすさから、はかないもののたとえによく用いられます。晴れた朝に木の葉や草の上などに結ぶ露は、古くから多くの歌や句に詠まれてきました。

傍題の「白露」は白く光って見える露を指す美称です。「露けし」は露に濡れてしっとりとしたさまを表します。「露時雨」はあたり一面に露が降りて、時雨が降った後のように濡れていること、また、木の葉などにたまった露が雨のようにしたたることをいう場合もあります。「露葎」は荒れ地や野原に茂る雑草が露を帯びた様子を指します。

例句

  • 露とくとく試みに浮世すすがばや

    — 芭蕉

  • 今日よりや書付(かきつけ)消さん笠の露

    — 芭蕉

  • しら露やさつ男の胸毛ぬるるほど

    — 蕪村

  • 露の世は露の世ながらさりながら

    — 一茶

  • 分けゆくや袂にたまる笹の露

    — 蝶夢

  • 金剛の露ひとつぶや石の上

    — 川端茅舎

  • 蔓踏んで一山の露動きけり

    — 原石鼎

  • 露の夜の一つのことば待たれけり

    — 柴田白葉女

  • 露けさの弥撒(ミサ)のをはりはひざまづく

    — 水原秋櫻子

  • 白露や死んでゆく日も帯締めて

    — 三橋鷹女

  • 芋の露連山影を正しうす

    — 飯田蛇笏