桃の花

もものはな
晩春 5音 植物

傍題(子季語)

緋桃 (ひもも) 3音 桃見 (ももみ) 3音 白桃 (しろもも) 4音 桃林 (とうりん) 4音 桃園 (ももぞの) 4音 枝垂桃 (しだれもも) 5音 桃の村 (もものむら) 5音 桃の宿 (もものやど) 5音 桃畑 (ももばたけ) 5音 源平桃 (げんぺいもも) 6音

解説

桃の花は、梅や桜のような洗練された美しさというよりは、素朴で生き生きとした華やかさが魅力。おおらかで飾らない、日常的な場面を詠んだ句にも多く登場します。

桜の開花とおおむね同じ時期、3月下旬ごろから主にピンク色の花を咲かせます。雛祭の花でもありますが、以前は旧暦3月3日だった雛祭が、改暦後は約1か月早く、新暦の同じ日に行われるようになったため、実際の桃の花の盛りとはずれるようになりました。

原産は中国。中国では春の代表的な花として古くから親しまれており、桃源郷伝説の花としても知られています。

句を作るときには、こうしたいくつかの本意を踏まえたうえで、どの面に沿って詠むのか、焦点を絞ることが大切です。

例句

  • ふだん着でふだんの心桃の花

    — 細見綾子

  • 昼舟に乗るやふしみの桃の花

    — 桃隣

  • 野に出れば人みなやさし桃の花

    — 高野素十

  • 葛飾や桃の籬も水田べり

    — 水原秋桜子

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