短夜

みじかよ
三夏 4音 時候

傍題(子季語)

短夜 (たんや) 3音 明易し (あけやすし) 5音

解説

暑い夏、ようやく日が暮れて涼しくなったかと思うと、まだ休み足りないうちに、またすぐ日が昇ってきてしまう。「短夜」はそうした明けやすい夜を惜しむ気持ちを表す季語です。

似た意味合いの季語に春の「日永」がありますが、こちらは冬を越して昼の時間が長くなることを喜ぶ気持ちを表します。一方、夏には暑い昼よりも、涼しくて過ごしやすい夜のほうが貴重に感じられます。同じ「夜が短く昼が長い」という事柄でも、春は喜び、夏は惜しむ。季節によって繊細に受け止め方が変化していくのが、こうした季語の興味深いところです。

例句

  • 短夜や枕にちかき銀屛風

    — 蕪村

  • 短夜のあけゆく水の匂かな

    — 久保田万太郎

  • 短夜や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎(すてつちまをか)

    — 竹下しづの女

  • わが消す灯母がともす灯明易き

    — 古賀まり子

関連季語